【VYM】FRBストレステストの影響は?【JPM,C,WFC】

株式投資
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中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。

「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。

会社をやめるために給与以外のCF(キャッシュフロー)を育てています。

FRBがアメリカ主要銀行のストレステストの結果を発表しました。金融セクターの割合が高いVYMへの影響はあるのでしょうか?私の考えを書いてみたいと思います。

FRB、年次ストレステストの結果

以前、こちらの記事

で、バンガード高配当ETF・VYMの紹介をした際、金融セクターの割合が高いという話をしました。欧州では、ECBの要請により銀行の配当が停止されており、そういったリスクもあると触れました。

そうしたところ、6/26の朝、こんなニュースが飛び込んできました。

FRBが「アメリカ主要銀行に対する年次ストレステストの結果は良好だったが、配当の先行きに疑問を残した」と発表したそうです。

そのため、「少なくとも7-9月(3Q)まで増配や自社株買い再開の禁止を指示した」ということです。

主要銀行は、自社株買いをすでに自主的に停止していますから、問題は配当についてです。

配当は、

①2Qの額を上限に、増配は認めない。

②将来の配当額は直近の業績に基づく計算式により制限される。配当額は、過去4四半期の平均四半期利益を上回ることはできない。

ということで、銀行によっては3Qの配当が減配になる可能性が出てきました。

VYMの主要組入れ銀行は?

まず、VYMへの主要組入れ銀行を見てみます。

ちなみに金融セクターの割合は以下のとおりで、5/31現在15.5%を占めています。

その中の組入れ比率が高い銀行は、

①JPモルガンチェース 3.3%

②シティグループ 1.1%

③ウェルズファーゴ 1.07%

で、アメリカ四大銀行のうち3つが上位組入れ銘柄となっています。

ですので、これらの銘柄に減配等が起こると、VYMにも影響があるのでしょうか?

私は、仮に減配があったとしても影響は限定的だと考えます。

組入れ比率が最も高いJPモルガンチェースでさえ3.3%ですので、そこまで大きな影響が出るとは考えづらいと思っています。400社への分散の良い面ですね。

また、大幅減配が仮に起きたとしても、インデックスからその銘柄が外れてしまえばVYMの組入れからも外れることになるので、その点からも長期的な影響は出にくいのではないでしょうか。これぞETFのメリットですね。

3行への影響は?

①2Qの額を上限に、増配は認めない。

②将来の配当額は直近の業績に基づく計算式により制限される。配当額は、過去4四半期の平均四半期利益を上回ることはできない。

この2つの観点から、ざっくりですが、3行を見てましょう。

なお、②の「過去4四半期」が、3Q直前の過去4半期である「2020年2Q~2019年3Q」なのか、現在の過去四半期である「2020年1Q~2019年2Q」なのかは読み取れませんでしたが、どっちにしても2020年2Qは未発表なので、とりあえず「2020年1Q~2019年2Q」決算を見ることとします。

JPモルガンチェース

JPモルガンチェースの過去四半期のデータです(赤字は予想)。

過去四半期の平均純利益は$7,529Mで、2020年1Qまでの配当支払い額は$3,200M程度ですので、現時点では$7,529Mを上回る心配はなさそうです。

昨年は3Q時に$0.1増配をしていますが、今年は①のルールに引っ掛かりますので、それは難しそうです。ただ、減配リスクはそこまで大きいように見えません。

2020年2Qで$8,000Mを上回る赤字となると、過去四半期の平均純利益が$3,200Mを下回るので減配となる可能性があります。

シティグループ

シティグループの過去四半期のデータです(赤字は予想)。

過去四半期の平均純利益は$4,303Mで、2020年1Qまでの配当支払い額は$1,350M程度ですので、現時点では$4,303Mを上回る心配はなさそうです。

シティグループも昨年3Q時に$0.6増配をしていますが、JPモルガンチェースと同じく、今年は①のルールに引っ掛かりますので、それは難しそうです。シティグループも現時点では減配リスクはそこまで大きいように見えません。

ただ、シティグループも、2020年2Qで$7,000Mを上回る赤字となると、過去四半期の平均純利益が$1,350Mを下回るので減配となる可能性があります。

ウェルズファーゴ

ウェルズファーゴの過去四半期のデータです(赤字は予想)。

過去四半期の平均純利益は$3,586Mで、2020年1Qまでの配当支払い額$2,300M程度ですので、現時点では$3,586Mを上回っていません。しかし、結構ギリギリの水準です。

昨年同様の3Q時の増配は①のルールに引っ掛かりますので、難しそうです。

そして、2020年2Qで純利益$1,300Mを上回る決算をしないと、過去四半期の平均純利益は$3,586Mを下回ります。コロナウイルスの影響が完全には出ていない2020年1Q決算で純利益$653Mですので、コロナウイルスの影響をもろに受ける2020年2Q決算はより悪いものになると予想されます。ということで、ウェルズファーゴの減配リスクは高い気がします。

【FRBストレステストの影響】まとめ

VYMへの組入れ比率が高い3行に絞ってざっくり見てきましたが、JPモルガンチェース、シティグループについては、現時点での減配リスクはそこまで高くなさそうです。

しかし、ウェルズファーゴだけは赤に近い黄色信号が灯っている気がします。

とはいえ、400社への分散が効いており銘柄入替えもあり得るVYM全体への影響は、そこまで大きくないと思われます。

銀行だけではなく、他のセクターでも大幅減配が相次いだ場合はこの限りではないですが、銀行へのストレステストの影響だけに絞れば現時点では大丈夫そうでしょう。

ともかく、この3行については2020年2Q決算に注目しましょう。

3行とも7/14に2Q決算発表予定となっています。

参考になれば幸いです。

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