こんにちは、むたろうです。
ついに2020年11月3日を迎えました。そう、アメリカ大統領選挙の日ですね。
日本時間だと明日11月4日午後3時には大勢が判明するのではとも言われていますが、今年は郵便投票の増加などにより集計に遅れが出ることも予想されています。
このアメリカ大統領選挙について、思うことを書いてみます。完全に私の私見とバンガードのHPにあった記事の紹介です。
ネット上でよく見る意見
アメリカ大統領選挙が終わるまではキャッシュを厚くして様子見します。
バイデンの政策は○○だから、バイデン勝利を予想するならこのセクター(銘柄)!
こういった意見をよく目にします。
しかし、長期投資を掲げる個人投資家が大統領選挙を過度に気にする必要があるのでしょうか?
もちろん、個人投資家でも短期で売買を繰り返し利益を上げていくスタイルを取り入れている方なら気にするのもわかります。大統領選挙が終わって落ち着くまではキャッシュを厚くして、売買を控えようと思うのも理解できます。
ですが、たいていの個人投資家は長期投資を掲げているものと、Twitterなどを見ていて思います。
そのような方々が、アメリカ大統領選挙を過度に気にする必要はないと思います。
キャッシュを厚くして様子見した結果、大統領選挙直後から株価が急騰したらどうするんでしょうか?
その時点から参戦して購入するのでしょうか?
また、バイデン勝利を予想して、トランプが再選したらどうするんでしょうか?
株価が急落してくれれば、または、自分の予想する候補が勝ってくれれば「正解だった」ことになるでしょうが、どっちに転ぶかはわかりません。それではギャンブルと一緒です。
「投資はギャンブルではない」と思っているからこそ投資をしている方が多いと思いますが、自分で投資をギャンブルにしてはいけないと思います。
私のスタンス
私は、アメリカ大統領選挙を「政治的なエンターテインメント」としか見ていません。
世界一の大国のトップを選ぶ選挙で、しかも両候補の毛色が全く違う。こんなに政治的に面白いエンターテインメントはないと思います。
そういう意味で、どちらが勝利するのかをただ興味深く見るだけです。そして、どちらの候補が勝ったとしても、それをマスコミ(マスゴミ)がどう報じるのか見守るだけです。
これらは私の投資行動に影響を及ぼしません。
11月も「13日にドル転、15日にVTを購入する。」という投資行動は変えません(今月15日は日曜ですが笑)。
バンガードの記事
8月の終わりに、バンガードのHPにこんな記事が載りました。
バンガードのエコノミスト、アダム・シクリング氏が150年以上の資産のリターンと大統領選挙との関連性を調べた記事です。
日本語ですし、長くない記事なので全部読んでもらえたらと思うのですが、いくつか興味深い点を紹介します。
リターンに統計的に有意な差は存在しない

どちらの政党が政権を担うかでリターンに若干の差があるが、それは統計的に有意な差ではなく、投資戦略上ほとんど意味がない、と言い切っています。
また、選挙年と選挙年以外の年のリターン差についても、ノイズに起因すると言っています。
ちなみに検証に使われたのは株式60%、債券40%で構成されるポートフォリオです。
与党が変わってもリターンはほぼ同じ

このようなグラフも載っています。
グラフ上部に、
共和党大統領 リターン8.2%
民主党大統領 リターン8.4%
とほぼ同じ数字が並んでいます。どちらの政党が勝ったとしてもリターンはほとんど変わっていません。
選挙の年の月次リターンはランダム

選挙年の月次リターンを見ても、ランダムデータに極めて近いと言っています。
何月が儲かるか、などということは考えてもほとんど無駄ということですね。
まとめ
ということで、完全に「虎の威を借る狐」ならぬ「バンガードの威を借るむたろう」的な記事でしたが、長期投資において大統領選挙はほとんど意味をなさない、とここまで言われると、それを覆す理論を持ちません。
長期投資を行っているみなさん、私と一緒に「政治的エンターテインメント」として大統領選挙を楽しみませんか?という提案をしたくて書いた記事でした。
明日の夜が楽しみです。
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