【銘柄紹介】ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)【減配ADR・石油メジャー】

株式投資
この記事は約6分で読めます。

中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。

「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。

会社をやめるために給与以外のCF(キャッシュフロー)を育てています。

高配当株からの配当金もその1つで、高配当株投資を始めてちょうど1年が経ちますが、年間14万円ほどの配当金が入るまで育ってきました。

スタイルは高配当株ETFを中心に個別株を織り交ぜる方法をとっています。

その中の銘柄の1つ、ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)について簡単に紹介します。

英蘭の石油メジャー。2020年1Q減配・・・。

ロイヤル・ダッチ・シェルの基本データ

  • 本社:オランダ・ハーグ
  • ティッカー:RDS(RDSA、RDSB)
  • 設立:1907年
  • 従業員数:約8万2000人
  • セクター:エネルギー(Energy、GICS分類)
  • 決算:12月末日
  • 配当金支払月:3,6,9,12月
  • 株価:29.83ドル(2020/5/2)
  • 配当利回り:4.29%(2020/5/2)0.32×4として計算。

ロイヤル・ダッチ・シェルは英蘭国籍の総合エネルギー企業で、石油メジャーの一角です。石油メジャー内で売上が最も大きいのもこのロイヤル・ダッチ・シェルです。

ユダヤ系のシェルとオランダ資本のロイヤル・ダッチがスタンダードオイル(現エクソンモービル)に対抗するため1907年に業務提携したのが始まりで、その後セブンシスターズ時代を経て、2005年に正式に単一企業となりました。

石油メジャーとして、石油に関して垂直統合的に探鉱、採掘、輸送、精製、販売の事業を扱っています。

英蘭企業なのでイギリスとオランダ双方で上場しており、両社ともADRとしてニューヨーク証券取引所で売買ができます。オランダ株のRDSAとイギリス株のRDSBがありますが、購入するなら配当に対して非課税になるイギリス株のRDSBです。

原油価格が暴落したことにより厳しい事業環境となり、2020年1Qで66%の減配を発表。1Qの四半期配当0.94ドルが0.32ドルとなっています。1945年以降初の減配です。

利益の内訳(2020年1Q)

・Integrated Gas(液化天然ガス、クリーンエネルギー)が約101.6億ドル

・Upstream(上流事業=油田開発、採掘など)が約23.4億ドル

・Oil Products(ガソリンなどの石油製品)が約443億ドル

・Chemicals(プラスチックなどの石油化学製品)が約32.2億ドル

全体的に下流事業の割合が高く、ガソリン等の石油製品が大きな割合を占めています。2019年はDownstreamとの記載だったものが2020年から石油製品と石油化学製品に分かれて記載されるようになりました。

2000年代からクリーンエネルギー方面の開発・投資にも力を入れていますので、年々Integrated Gas事業の割合が上がってきています。

2020年1Qでは前年同期と比較して石油製品の売上が200億ドル減で-33%となっています。他のセグメントは微減で済んでいるので、原油価格の暴落は石油製品を直撃したと言えるでしょう。

ロイヤル・ダッチ・シェルの売上等推移

データはモーニングスター及び公式IRから持ってきています。

2020年1Qまでの情報です。

売上や利益の推移は原油価格とほぼ連動しています。他の石油メジャーと同じくです。原油価格が下がっていた2015~2016年はほとんど利益が出ていません。

その後は売上・利益ともに回復傾向でしたが、2020年1Qは見てのとおりです。営業利益もほぼ出ておらず、純利益は赤字です。

ロイヤル・ダッチ・シェルのCF推移

CFはBP以上エクソンモービル以下と言ったところでしょうか。2017年以降はフリーCFも出ています。

2020年1Qでも営業CFが出ており、それに伴いフリーCFも前年よりも出ています。キャッシュフロー計算書を見ると在庫の減少により現金が多く入ってきたようです。

投資CFについては、2020年の設備投資を200億ドル以下に抑える方針を示しています。現在からは約50億ドル削ることになりますね。

しかし、オーストラリア・クイーンズランドでのガス事業に対して新たに投資を決定しています。天然ガスは石油に比べるとクリーンなエネルギーと言われていますから、そちら方面の投資はなるべく削りたくないのでしょうか。

ロイヤル・ダッチ・シェルの配当推移等

70年以上に渡って減配をしなかったロイヤル・ダッチ・シェルですが、2020年についに減配しました。悲しいですが、改めて今、自分は歴史的な瞬間にいるんだなと感慨にふけったりもしました(笑)

上記のように配当性向がギリギリの状態が続いていましたからね。しかし、2018、2019年は多少なりとも余裕があったので、今年の減配はないと考えていました。私はむしろBPが先に減配かなと思っていましたが。

3月の段階で声明を出した時も自社株買の停止などには言及していましたが配当については触れられていませんでした。今思えばあれがフラグだったんですかね。

ロイヤル・ダッチ・シェルのバランスシート

2019年末のバランスシートです。

S&Pの格付けではAA-となっています。自己資本も分厚く借入金も少ないです。

ということで財務はそこまで悪くないと思うんですけどね・・・。2020年1Qでも大きく変わっていません。

2020年1Q決算について

2020年1Q決算

売上:609.6億ドル 前年同期比-28.8%

純利益:-0.24億ドル

調整後EPS:0.37ドル 前年同期比-43%

売上、調整後EPSともに前年同期を大きく下回りました。一方アナリスト予想(550.4億ドル、-0.32ドル)は上回っています。

とにかく原油価格暴落による売上の低下が響いています。とくに前年同期比-33%となった石油製品の売上減です。ガソリンや航空燃料などの需要がなくなっているため仕方ないですが。

2020年通期ガイダンス(予想)

通期についての言及は見られませんでしたが、4-6月期はさらに厳しい衝撃があるだろうという発表がありました。

ロイヤル・ダッチ・シェルのまとめ

未曽有の原油価格暴落の前にロイヤル・ダッチ・シェルは減配を余儀なくされました。この判断が正しかったのかは数年後にわかるでしょう。配当維持を決めたエクソンモービルやBPとどのような違いが出るのか、ということがある意味楽しみです。

また、減配については1Qしか触れられておらず2Q以降は未定ではありますが、減配と思っていたほうがよさそうです。

石油メジャー内では最もクリーンエネルギーへの取り組みに積極的なロイヤル・ダッチ・シェルですので、これを機にさらに取り組みを活性化させるつもりもあるのかもしれません。2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロ(排出した分をすべて回収する)にするという取り組みも発表しています。と考えると、オーストラリアのガス事業への投資もその一環なのかもしれません。

ちなみに余談ですが、同社のCEOベン・ファン・ブールデン氏は2019年の世界で評判の良いCEOランキングトップ10入りも果たしています。

保有状況等

私はロイヤル・ダッチ・シェルを37株保有(2020/4末現在)しており、保有株式全体の約7.2%となっています。

含み損かつ減配ですが、元から長期保有を前提としていますし、倒産するレベルの状況ではないのでホールド予定です。

減配も配当金全体から見ると、約4.8%ほどです。分散がやはり大切です。

無配転落ではないですし、今後も配当をもらいながら早期の復活を期待したいと思います。

参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました