【今さら聞けない】アメリカ大統領選挙の仕組み

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こんにちは、むたろうです。

今年は4年に一度のアメリカ大統領選挙の年です。ニュースでも民主党予備選の結果が報道されたりしていますね。大統領選挙は株式市場などにも大きな影響を与えますから、その行方に注目が集まります。

今日は、今さら聞けない「アメリカ大統領選挙の仕組み」について記事を書きたいと思います。

ただ、あくまで「仕組みの説明」であって「結果の予想」ではないので、そこはご了承ください。また、アメリカは二大政党制ですので、共和党・民主党以外の小さな政党は無視します。

なお、両党の大まかな説明は以下のとおりです。

共和党

保守、小さな政府、規制緩和、自由経済市場、多様性に対して不寛容(白人主義、移民反対、同性婚反対)、ゾウ

民主党

革新・リベラル、大きな政府、規制強化、富の再配分、国民皆保険、多様性の容認(同性婚賛成、移民賛成、多民族国家を許容)、ロバ

アメリカ大統領は日本の選挙(衆議院選挙)とは異なる方法で選出される上、2段階の間接選挙からなるためややわかりづらいのです。

ですので、これから2段階に分けて説明します。

第一段階(党内での候補者選び、予備選)

まずは、共和党・民主党それぞれの党で候補者を一人に絞ります。この段階を「予備選」と呼びます。

この段階は共和党 VS 民主党の構図ではなく、民主党内の候補者 VS 民主党内の候補者共和党内の候補者 VS 共和党内の候補者)の構図です。

「予備選」には「予備選挙」「党員集会」と呼ばれる2つの方法があり、各州によってどちらを採用するかはバラバラです。

どちらにしても各党の各候補は、州ごとに割り振られた「代議員」と呼ばれる人たちを獲得しようと競います。そして代議員たちは夏に行われる各党の全国党大会に出席し、実際に候補者に投票をします。

「予備選挙」「党員集会」の詳しい説明は省きますが、予備選挙はいわゆる普通の選挙で候補者を絞る方法、党員集会は地域ごとに党員が集まり話し合いなどで候補者を絞る方法と思ってください。圧力などがかかりやすい党員集会よりも民主的だとして予備選挙を行う州が増えています。

それぞれ投票や参加ができるのは、それぞれの党の党員です。党内の候補者を選ぶ手続きですからそれぞれの党員で決めるというわけです。住んでいる州に支持政党を登録することで党員になれるようですね。

また、オープン型と言って、党員でなくても参加できる予備選挙を実施する州もあるそうです。この場合は党員以外の有権者も投票できます。

共和党

全国で約2500人の代議員が各州に割り振られます。各州の予備選挙または党員集会の結果、勝利した候補者がその州のすべての代議員を獲得する州もあれば、得票率で比例配分する州もあります。

このようにして各州で予備選を進めていき、過半数の代議員を獲得した候補者が夏に行われる全国党大会で共和党候補者として指名され、大統領選本選に出馬します。

なお、2020年は現職のトランプ大統領が共和党候補者で決まりです。近年、大統領は2期8年務めるのが通常ですし、共和党内の空気としても同じ党内の候補者間で予備選を戦い消耗しても・・・ということですね。

民主党

全国で約4000人の代議員が各州に割り振られます。共和党と違い、各州の予備選挙または党員集会の得票率によって各州の代議員数が各候補に比例配分されます。

このようにして各州で代議員を獲得していき、過半数の代議員を獲得した候補者が夏に行われる全国党大会で民主党候補者として大統領選本選へ出馬するのです。

例:2020年アイオワ州(代議員数41人)党員集会の配分例、上位4名

ブティジェッジ 得票率26.2% 獲得代議員14人

サンダース 得票率26.1% 獲得代議員12人

ウォーレン 得票率18% 獲得代議員8人

バイデン  得票率15.8% 獲得代議員6人

2020年大統領選挙予備選の状況

共和党は現職トランプ大統領で決まりですから、注目されるのは民主党の候補者選びです。現在までにテレビ等で報道されてきたのは、ほとんどこの民主党の候補者選びについてです。

初戦のアイオワ州ではブティジェッジ氏が予想外の活躍を見せましたが、その後伸び悩み撤退。その後は左派サンダース氏が伸びるかと思われましたが、各州で一斉に予備選が行われる(4000人のうち1300名あまりの代議員が決まる)3月3日の「スーパーチューズデー」の結果、中道派のバイデン氏が躍進しました。

その後サンダース氏は撤退してバイデン氏の支持を表明。民主党の候補者もほぼバイデン氏で決まりという状況です。

5月現在、両党の候補者がほぼ決まっていますから、夏に行われる両党の党大会までは静かな状況となると思われます。

第二段階(両党候補者の一騎打ち、大統領選本選)

大統領選挙の一般有権者の投票日は11月に行われます。これが本選です。すべての有権者が投票できます。

ここで両党の候補者は「選挙人」を獲得するために各州で競います。予備選で「代議員」を獲得していく構図と似ていますね。

選挙人は総勢538人で、人口に応じて各州に割り振られています(例:カリフォルニア55人、アイオワ6人など)。

選挙人は後日行われる選挙人投票日に、あらかじめ宣誓していた候補者に投票します。ですので、この選挙人を多く獲得した方が勝者です。

特徴的なのは、各州で勝った候補者はその州の選挙人をすべて獲得できる(メイン、ネブラスカは例外)という点です。

この一般有権者の投票が終わった時点で両候補者の獲得した選挙人の数が明らかになりますので、後日の選挙人投票日を待たずに事実上大統領選挙の決着となります。

この選挙人の勝者総取り方式のため、両候補者の一般有権者による得票率と大統領選挙の結果には齟齬が生じ得ます。

実際2016年の大統領選挙では、一般有権者の得票率では民主党のクリントン候補が勝っていましたが、州ごとの選挙人数のバランスなどにより選挙人の獲得人数ではトランプ大統領が上回りました。

このあたりは民主主義の「最大多数の最大幸福」に照らしてどうなのか、という議論はあるでしょうね。 

2020年大統領選挙 今後の予定

8.17あたり 民主党 全国党大会

8.24~8.27 共和党 全国党大会

9~10月  大統領候補者討論会(3回)

11.3    大統領選挙本選 一般投票期日

12.14    選挙人投票期日

【大統領選挙の仕組み】まとめ

アメリカ大統領選挙についてざっくりまとめてみました。特に予備選挙において州・党ごとの違いが大きく、まとめきれていない部分もありますが、大枠はこのようなものとなっています。

そして、あくまで仕組みの説明です。最新の状況や現地の空気感といったものは日本在住の私には掴みにくく、書いていません。

果たしてトランプ・バイデン、どちらの陣営が勝つのでしょうか。目が離せませんね。

参考になれば幸いです。

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