【銘柄紹介】JT(2914)【日本株・高配当】

株式投資
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中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。

「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。

会社をやめるために給与以外のCF(キャッシュフロー)を育てています。

高配当株からの配当金もその1つで、高配当株投資を始めてちょうど1年が経ちますが、年間14万円ほどの配当金が入るまで育ってきました。

スタイルは高配当株ETFを中心に個別株を織り交ぜる方法をとっています。

→2020年7月にインデックス投資に転換

その中の銘柄の1つ、JT(2914)について簡単に紹介します。

数少ない日本株の1つ。でも配当額は大きくて頼もしい。優待も◎。

JTの基本データ

  • 本社:東京都港区
  • 設立:1985年
  • 従業員数:約6万2000人
  • セクター:生活必需品(Consumer Staples、GICS分類)
  • 決算:12月末日
  • 配当金支払月:3,9月
  • 株価:1981円(2020/5/1)
  • 配当利回り:7.77%(2020/5/1)

JT(日本たばこ産業株式会社)は1985年に日本専売公社のたばこ事業を引き継いで誕生した企業です。JT法という法律に基づいて設立されており、いわゆる民間の株式会社とは違う特殊会社となっています。

日本国内でのたばこ製造の独占権を与えられており、たばこ事業法の下で合法的に独占事業を営むことができます。つまり国内に競合がいないのです(たばこ製造については)。

また、日本国内の市場が頭打ちなこともあって、買収による世界進出にも積極的です。

利益の内訳(2020年1Q)

・たばこ事業が約88.6%(うち国内:32.2%、海外:67.8%)

・医薬品事業が約4.4%

・加工食品事業が約7%

たばこ事業の売上が全体の9割近くを占め、さらにそのたばこ事業の2/3が海外での売上です。ですので、全体の6割が海外でのたばこの売上ということになります。海外での売上ですので、為替が絡んでくることには注意が必要です。

2020年1Qは前年同期比で見ると、国内たばこは売上減(-6.6%)も海外たばこは売上増(+7.9%)となっており、全体としては+2.8%増という結果になりました。

余談ですが、加工食品事業を扱う傘下のテーブルマーク(旧:加ト吉)の冷凍うどんが安くて美味しくて手軽なため重宝します。おすすめです。

JTの売上等推移

データは公式IRから持ってきています。

2020年1Qまでの情報です。

なお、JTは2012年に1株→200株の株式分割を行い、2014年に決算日を3月末から12月末に変更しています。ですので、2014年は4~12月の9か月分の数字となります。

こう見ると売上・利益ともに完全に横ばいですが、逆に言えば安定して利益を稼ぎ出せているとも見れます。たばこの売上本数が減っているとは言え、「値上げ」というある意味奥の手の戦略が簡単に取れるのは、たばこ事業の強いところでもあります。

2020年1Qも順調で、通期予想利益の3050億円のうち864億円を稼いでいます(進捗率28.3%)。予想利益自体が前年比で-12.4%ですので、減収ではありますが(理由は後述)。

また、買収関連の費用を除いた調整後営業利益は1388億円から1469億円に伸びており増益となっています。

JTのCF推移

投資CFは企業買収に使ったキャッシュは除いて算出しています。

そうすると、やはりたばこ株らしいCF推移となりますね。ここ数年はフリーCFも大幅に伸びています。

2020年1Qを見ると営業CFがマイナスです。営業債務やたばこ税の支払いで現金が流出したためです。タイミングの問題と思いますので、気にしなくてよいと思います。

JTの配当推移等

16年連続増配中でしたが、今年は増配ストップです。

EPSベースでの配当性向は年々上昇し続けており余裕がありませんので、妥当な判断と思います。安定しているとは言え、利益が伸びていない状態での連続増配は危険な匂いもします。配当維持で踏みとどまって、また利益が改善されれば増配を再開してくれれば十分です。

また、配当ではありませんが、JTは株主優待もしています。

100株(1単元)以上を1年以上保有した株主に対して12月31日を基準として年1回実施となっています。1単元から何かもらえるのは嬉しいですね。

100株だと2500円相当の食品です。

JTのバランスシート

2019年末のバランスシートです。

財務は問題なしです。この分厚い自己資本を見てください。ほとんどが利益剰余金(過去の利益の積上げ)です。喫煙者から巻き上げたお金がこれだけ貯まっています。

借り入れも少ないです。

2020年1Q決算について

2020年1Q決算

売上:5196億円 前年同期比+2.8

営業利益:1290億円 前年同期比-29.4%

純利益:864億円 前年同期比-28.5%

為替一定ベース調整後営業利益:1582億円 前年同期比+14%

増収・減益の決算となりました。減益の原因は、前年同期に医薬品事業のライセンス契約解消に伴う一時金(600億円ほど)があったためです。今期はその分減益となっていますが、一時的な要因と言えます。

このような特殊要因や為替の影響を一定にした為替一定ベース調整後営業利益は前年同期比+14%となっています。

海外たばこ事業が好調で、値上げの効果が顕著に現れたとのことです。

2020年通期ガイダンス(予想)

売上:2兆1800億円(+0.2%

営業益:4710億円(-6.2%

純利益:3050億円(-12.4%

為替一定調整後営業利益:5160億円(+0.0%

為替や特殊要因を除けば前年並みの予想です。

気になる新型コロナの影響ですが、どの事業においても「ほぼ通常通り」「大きな問題はなし」「顕在化している重大なリスクはない」と安心できる言葉が並んでいます。

ただ、免税ビジネスは影響を受ける上、中・長期的な影響は不透明としています。

が、とりあえず安心できると思います。

JTのまとめ

たばこ事業が主力ですので、国内の市場縮小、健康被害に対する政府の規制(国内外含めて)などのリスクは存在し続けます。

一方で、海外事業に積極的に進出しており、まだ喫煙人口の増加が見込まれる新興国市場も押さえていますので、世界的に見たら市場の成長余地はあると思います。

株価の大きな成長は期待できないと思いますが、たばこ会社ならではの安定したCFと厚い財務を背景に、今後も配当金は出し続けてくれると思います。

また、同社の配当は、同社の大株主である財務省にも入っており、その莫大な額は財政投融資特別会計に歳入され活用されています。その点からすると減配というのも現時点では可能性が低いと思います。

保有状況等

私はJTを100株(1単元)保有(2020/4末現在)しており、保有株式全体の約7.6%となっています。配当金は年間で15,400円です。

100株ずつの購入となるので投資額が大きくなりがちですが、今後も買い増していきたい銘柄です。

参考になれば幸いです。

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