【米国株セクター】分類の2つの基準【知らなかった】

株式投資
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中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。

「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。

ETFの構成セクターをチェックしよっと。あれ?さっき見たETFとセクターの分類の仕方が違う気がする・・・。

こんな風にETFの構成セクターなどを見ていて、社ごとにセクターの表記が違うなと思ったことはありませんか?

私も最初は、なぜセクター表記が違うのかわかりませんでしたが、調べるうちにセクター分類には2つの大きな基準があり、その違いによるということがわかりましたので、その分類について紹介したいと思います。

セクター表記の違い

例えば、ステートストリート社のSPYDとバンガード社のVYM。公式HPでは構成セクターの記載は以下のようになっています。

SPYD ステートストリート社HPから
VYM バンガード社HPから

「おいおい、SPYDには「Real Estate]があるのにVYMにはないじゃねーか」とか

「SPYDにもVYMにも「Consumer ~」はあるけど、「Goods」なのか「Staples」なのかよくわからん!!」

となり、非常に混乱しました。しかし、バンガード社の構成セクター表の下に

「セクター分類はIndustry Classification Benchmarkに基づく」と記載があるではありませんか!

これで光明が差しました。

なんとセクター分類には①Industry Classification Benchmark(ICB)と②Global Industry Classification Standard  (GICS)の2つがあったのです。  (いまさら)

【分類①】Industry Classification Benchmark(ICB)

主にバンガード社のETFなどで使われているセクター分類は、この Industry Classification Benchmark (ICB)に基づいています。

これはFTSE Russellブランドで事業を展開するFTSEインターナショナル社が設定している分類となります。FTSEインターナショナルはロンドンに本社のある株価指数の算出やデータの管理など金融サービスを提供する会社で、ロンドン証券取引所グループの子会社となっています。あのラッセル2000などの指標を管理している会社です。

ICBの10セクターの分類

ICBの10セクター
  • Oil and Gas(石油・ガス)
  • Basic Materials(素材)
  • Industrials(資本財)
  • Consumer Goods(一般消費財)
  • Healthcare(ヘルスケア)
  • Consumer Services(消費サービス)
  • Telecommunications(情報通信)
  • Utilities(公益)
  • Financials(金融)
  • Technology (情報技術)

【分類②】 Global Industry Classification Standard  (GICS)

ステートストリート社やブラックロック社のETFで主に使われているのがこちらのGlobal Industry Classification Standard  (GICS) です。バンガード社もVOOなどはこちらの基準を使っています。

これはアメリカのS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)とMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が設定している分類となります。MSCIのページはこちらです。

GICSの11セクターの分類

GICSの11セクター
  • Energy(エネルギー)
  • Materials(素材)
  • Industrials(資本財)
  • Consumer Discretionary(一般消費財)
  • Consumer Staples(生活必需品)
  • Healthcare(ヘルスケア)
  • Financials(金融)
  • Information Technology(情報技術)
  • Communication Services(コミュニケーション)
  • Utilities(公益)
  • Real estate(不動産)

2つの基準の違い

2つの分類を見てみると、いくつか違うところが見受けられると思います。

不動産セクター

GICSには不動産セクターがありますが、ICBにはありません。

これは、ICBにおいては、不動産セクターが金融セクターの下位セクターとして位置付けられているからです。これを独立させて1つのセクターにしたのがGICSです。

ですので、ICBの金融セクターは、GICSにおける金融+不動産セクターと考えておけばよさそうです。

消費関連セクター

ICBでは「Goods」なのか「Services」なのかで消費セクターを分けています。

サブセクターを見ると、車、食品、家具、タバコが「Goods」として分類され、小売、メディア、レジャーが「Services」として分類されています。

一方GICSでは物かサービスかの区別ではなく、生活に必需で景気に左右されずに購入されるものかどうか、で分類しています。

Discretionary =「自由裁量のある」ということですから、買わなくてもいいもの。車、家具、ぜいたく品、レジャー、小売などの物、サービスがConsumer Discretionaryのサブカテゴリーに含まれています。

Staples =「主要な」ということなので、生活に必要なものということですかね。食品、タバコ、家庭用品などがConsumer Staplesのサブカテゴリーとして含まれます。

通信セクター

ICBの通信セクターは、本当に通信産業しか含まれていません。携帯電話や固定電話の事業者のみです。

一方GICSのコミュニケーションセクターは名前からもわかるように、通信のみならずもっと広いコミュニケーションを対象としています。ですので、通信業界に加えてメディアも入っています。

メディアセクターはもともと一般消費財セクターのサブセクターだったのが2018年に通信セクターと合体して、コミュニケーションセクターの一部となりました。 AlphabetやFacebookもこのコミュニケーションセクターに入っています。

ICBの新基準

ここまで分類の違いを見てきましたが、 FTSEインターナショナル社のHPを見ると2019年7月1日の新基準なるものが掲載されていました。それがこちらです。

これを見ると、ICBでも不動産セクターが新設され、「Consumer Discretionary(一般消費財)」「Consumer Staples(生活必需品)」のセクター分類の仕方になっているのがわかります。サブセクターの分類もGICSに近いように感じますが、メディアは一般消費財に残ったままです。

全体的にGICSに寄せたような分類になっていますが、このICBの新基準がいつから適用されているのかがよくわかりませんでした。

ただ、バンガード社のHPでVYMなどのページを見ても新基準での表記にはなっていません。

【米国株セクター、分類の2つの基準】のまとめ

ETFの検討をする際に、構成セクターを気にする人は多いと思います。私もその一人です。

今回は過去に自分が混乱した経験から、セクター分類には2つの基準があるということを書いてみました。

特に消費関連セクターの分類の違いは少し複雑でしたが、「物なのか、サービスなのか」「生活に必需な物・サービスなのか、購入は消費者に任されている物・サービスなのか」の違いというところでしょうか。

複数社のETFを比較する際にセクター分類が違うと混乱しますが、この記事がそんなときに役立てば幸いです。

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