【銘柄紹介】シェブロン(CVX)【連続増配・石油メジャー】

株式投資
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中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。

「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。

会社をやめるために給与以外のCF(キャッシュフロー)を育てています。

高配当株からの配当金もその1つで、高配当株投資を始めてちょうど1年が経ちますが、年間17万円ほどの配当金が入るまで育ってきました。

スタイルは高配当株ETF・VYMを中心に個別株を織り交ぜる方法をとっています。

→2020年7月にインデックス投資に転換

今日は、シェブロン(CVX)について簡単に紹介します。

石油メジャー第5位の連続増配銘柄です。

シェブロンの基本データ

  • 本社:カリフォルニア州サンラモン
  • ティッカー:CVX
  • 設立:1879年
  • 従業員数:約5万2000人
  • セクター:エネルギー(Energy、GICS分類)
  • 決算:12月末日
  • 配当金支払月:3,6,9,12月
  • 株価:91.59ドル(2020/6/22)
  • 配当利回り:5.63%(2020/6/22)

シェブロンは米国の総合エネルギー企業で、石油メジャーの一角です。石油メジャー内で売上は第5位となっています。

エクソンモービルやシェルと比較するとややネームバリューが劣りますが、個人的には石油メジャーの中では比較的安定感のある銘柄だと思います。

前身は「スタンダードオイル・オブ・カリフォルニア」で、セブンシスターズの1つでした。そのセブンシスターズの1つであるガルフ石油と合併してシェブロンとなりました。

その後、テキサコを買収してほぼ現在の形に至りました。

メジャーの合併の流れは経産省HPのこの図が分かりやすいと思います。

なおシェブロンとは「山形、または逆V字形の紋章」という意味らしいです。シンプルな社名ですね。

事業内容は、石油メジャーなだけあり、垂直統合的に探鉱、採掘、輸送、精製、販売の石油事業を行っています。

利益の内訳(2020年1Q)

・Upstream(上流事業=油田開発、採掘など)が約29.2億ドル

・Downstream(ガソリンなどの石油製品)が約11億ドル

・その他が約-4億ドル

売上ベースでは上流部門が約28%、下流部門が約72%です。

しかし、利益率の関係で、利益ベースでは上流部門が約70%、下流部門が約30%となっています。

2015年~2019年の推移は、上記の左右のグラフのとおりです。

上流部門は近年は米国外で好調。2019年はシェール資産の減損が響き米国事業が大きな赤字です。2020年1Qを見ても、上流部門の利益の大半は米国外で稼いだものです。

また、下流部門は米国・米国外の比率は半分ずつで安定していますが、全体の利益がやや右肩下がりではあります。

シェブロンの売上等推移

データはモーニングスター及び公式IRから持ってきています。

2020年1Qまでの情報です。

売上や利益の推移は原油価格とほぼ連動しています。原油価格が下がっていた2015~2016年は、売上も大きく減って利益もほとんど出ていません。すべての石油メジャーが同じような売上・利益の推移を見せていますね。

しかし、XOM、BP、RDSと比較すると営業利益率がやや高いのが特徴です。BPやRDSは10%以下で6-8%となっています。XOMは10%を超えていますが、それでもシェブロンをやや下回ります。売上ではこの中で一番下のシェブロンですが、営業効率という観点では一番です。

ただ、現状の原油価格の推移を鑑みると、今年の決算は厳しいものになる可能性が高いです。

シェブロンのCF推移

フリーキャッシュフローの安定感はXOMには及びません。2013年~2016年では赤字となっています。2016年以降は原油価格の軟調さを警戒し、投資CFをうまくコントロールしているように見えます。

また、XOM、BP、RDSと比較して特筆すべきは営業CFマージンの高さです。XOM:12%前後、BP:8%前後、RDS:10%前後ですので、シェブロンの15%前後というのは立派な数字ではないでしょうか。営業CFマージンは売上高における営業CFの割合ですので、その割合が高いということは、売上から現金を創出する効率が良いビジネスをしているということです。

2020年には、原油価格暴落を受けて設備投資を30%削減し、140億ドルほどにすると発表。

また、年内に10~15%の社員を削減することも発表しています。

さらに、西オーストラリアのLNG事業の一部を売却し40億ドルを調達する動きもあるそうです。

シェブロンの配当推移等

シェブロンは現在、33年連続増配中の配当貴族です。

現在の四半期配当は1.29ドルで、2020年の年間配当額は5.16ドルの予定です。

ただ、業績が安定していませんので、配当性向はEPSベースでもフリーCFベースでも余裕があるとは言えません。

しかし、シェブロンは配当を株主に支払うことに凄まじい執念を燃やしているように見えます。

2019Anual Reportでも、冒頭に近い役員紹介の次のページには「32年連続増配、どやぁ」と書いてあります。

また、業績の最悪だった2016年。例年であれば年初に四半期配当の増配を発表するところ、2016年の年末になって0.01ドルの増配を発表。これにより、通年で0.01ドルの増配を達成できました。経営陣の連続増配への執念が見えますね。

RDSのことがあるので連続増配と言えども安心はできませんが、シェブロンの現在の経営方針を見ていると「何とかキャッシュを確保してやるぞ」という意気込みが見えてきます。

シェブロンのバランスシート

2019年末のバランスシートです。

S&Pの格付けではAAとなっています。自己資本も分厚く借入金も少ないです。借入金の少なさは石油メジャーでもトップクラスと思います。

XOMと比較しても自己資本比率は高いと思います。財務に問題があるようには思えません。

2020年1Q決算について

2020年1Q決算

売上:315億ドル 前年同期比-10.5%

純利益:36億ドル

調整後EPS:1.93ドル 前年同期比+39%

売上は下がったものの、純利益はなんと黒字です。他社がこぞって赤字となっている中、これは素晴らしいと思います。フィリピン及びアゼルバイジャンで設備を売却し16億ドルを調達したことも大きかったようです。

2020年通期ガイダンス(予想)

通期成績についての言及は見られませんでした。

シェブロンのまとめ

石油メジャーの中では売上5番手のあまり馴染みのない企業かもしれませんが、経営効率・設備投資コストへの意識・財務の健全性、そして配当への熱意が光る企業だと思います。

現在の原油価格暴落の中でも、1Q決算はきっちり黒字としてきました。それもコスト意識の表れかもしれません。

石油メジャーは、原油価格に業績が左右されるためどの企業も似たような売上推移となりますが、その同じ条件下でどのように利益を残していくのかというところが経営陣の腕の見せ所であり、企業の色が出るのかもしれません。

私は、XOM、BP、RDSも保有していますが、将来的にはXOM、CVXを軸として、BP、RDSのどちらかまたは両方を売ってもいいかなと思っています。「最初からCVXにしておけば」とも思いますが、原油価格暴落前は他社と比較すると利回りが低く、購入を見送ってしまいました。この辺りは今後の反省ポイントかなと思います。

参考になれば幸いです。

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