【銘柄紹介】AT&T(T)【高配当・ディフェンシブ】

株式投資
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中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。

「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。

会社をやめるために給与以外のCF(キャッシュフロー)を育てています。

高配当株からの配当金もその1つで、高配当株投資を始めてちょうど1年が経ちますが、年間14万円ほどの配当金が入るまで育ってきました。

スタイルは高配当株ETFを中心に個別株を織り交ぜる方法をとっています。

→2020年7月にインデックス投資に転換

その中の銘柄の1つ、AT&T(T)について簡単に紹介します。

携帯会社を傘下に抱えるだけあって、営業CFが非常に安定!

2020年1Q決算を反映させました!

AT&Tの基本データ

  • 本社:テキサス州ダラス
  • ティッカー:T
  • 設立:1983年
  • 従業員数:約25万4000人
  • セクター:通信(Communication Services、GICS分類)
  • 決算:12月末日
  • 配当金支払月:2,5,8,11月
  • 株価:29.89ドル(2020/4/9)
  • 配当利回り:6.96%(2020/4/9)

AT&Tは情報通信及びメディアコングロマリット企業です。

傘下にはAT&Tコミュニケーションズやワーナーを抱える持株会社となります。

AT&Tコミュニケーションズは加入者数でアメリカ第2位となっており、ワーナーはかの有名な映画会社ワーナーブラザーズやCNNで有名です。

ワーナーは2018年にAT&Tに買収され傘下に入りました。

元をたどればこの企業、あのグラハム・ベルが創立したベル電話会社が前身となっており、由緒正しい企業なのですね(笑)

今回の株価下落を受け、配当利回りは約7%と文句なしの高配当株となっています。

売上の内訳(2019年4Q→2020年1Q)

・コミュニケーションズが約77%→約80%

・ワーナーメディアが約18%→約17%

・ラテンアメリカが約4%→約3%

・Xandrが約1%→約1%

売上のほとんどは米国内となっています。

セグメントが分かりづらかったので少し細かく見ます。

コミュニケーションズは携帯電話事業や有料テレビ事業です。

米国携帯電話事業は、Tモバイルとスプリントが合併したことによりベライゾン、AT&T、新生Tモバイルの3社体制となり競争激化中です。

ワーナーはその名のとおり2018年に買収したワーナーの事業です。

ワーナーブラザーズの映画事業や「Home Box Office」などの有料動画配信サービスなどからなります。HBOは「Cinemax」という映画専門チャンネルを配信しているようですね。

この業界もDisney、Amazon、Appleなどの動画配信サービスがあり戦国時代の様相を呈しています(笑)

名前だけでは意味不明なラテンアメリカですが(私も初見意味不明でした)、どうやらその名のとおりメキシコやカリブ海の国々などラテンアメリカ地域での有料テレビ事業のようです。2019年は営業赤字となっています。

最後にこちらも意味不明なXandrですが、「This segment provides advertising services.」との記載があったので広告事業とわかりました(笑)

このように有料テレビ事業も多く行っているように見えますが、売上の3/4を占めるコミュニケーションズ部門の、そのさらに1/2を占める携帯電話事業がやはり同社の収益の柱です。

2020年1Qでは、携帯電話事業がコロナの影響をあまり受けずに売上微減だったものの、映画事業や広告事業がダメージ大でした。

ワーナーメディアやラテンアメリカ事業で売上が大きく落ち込んでいます。

AT&Tの売上等推移

データはモーニングスター及び公式IRから持ってきています。

2020年1Qまでの情報です。

2014年までは売上が横ばいとなっていましたが、2015年あたりから売上、営業益ともにやや増えてきています。

やはり、有料テレビ事業やワーナーなどのエンターテイメント事業に乗り出したことがある程度功を奏しているものと思われます。

携帯事業のみでなく、自らを成長させるべく動画配信サービス戦国時代に身を投じた、という見方もできるかと思います。

営業利益率も15%で安定と、非常に優秀です。

2020年1Qでは売上が前年同期比で-5%となりました。

しかし、コスト削減が功を奏し営業益は前年同期比+3.5%となっています。

AT&TのCF推移

私が、もっとも重要視するキャッシュフローです。

やはり全米全体をカバーする通信網を抱えるだけあって毎年多額の投資CFが支払われています。

メンテナンス費用だけでも相当な金額がかかりそうです。

逆に言えば、その設備投資費用の高さが新規参入事業者を阻んでくれているとも言えます。

一方、営業CFも負けじと安定して発生しています。

これは収益の中心である携帯電話事業のおかげでしょう。個人的には、携帯電話利用料は最強のサブスクリプションだと思います。

この携帯電話利用料がすぐに入ってこなくなる状況というのは考えにくいので、今後もある程度は安定した営業CF、フリーCFが見込めるものと考えます。

ワーナー買収後からは営業CFも伸びており、同部門が手掛ける動画配信サービスがより波に乗れば、さらなるキャッシュの創造も可能ではないでしょうか。

2020年1Qは営業CFが20%ほど落ちてしまったため、フリーCFも落ちています。

純利益は出ていたのですが在庫の増加などにより現金流出があったようです。

AT&Tの配当推移等

同社は2009年から毎年0.01ドルずつ増配を続けています。毎年きっちり0.01ドルずつです(笑)

とはいえ、現在連続増配36年となっています。

1株あたりのフリーCFは、1株あたりの配当金額を毎年上回っています。

2014年は1株あたりのフリーCFが低かったのですがが、ここ数年は大きく伸びており配当性向には少し余裕がありますね。

ただ、多少余裕が出たとしても、携帯電話事業などは今後爆発的な伸びは期待できないだけに、今後も現在のような小幅な増配に留まるものと予想します。

2020年はまだ様子見です。

ちなみに2016年より前の調整後EPSのデータがIRどこ見ても見当たりません(泣)

AT&Tのバランスシート

2019年末のバランスシートです。

同社の懸念は、多額の借入金です。

ワーナー買収の2018年にピークを迎え1800億ドルありましたが、現在は多少圧縮され1630億ドルとなっています。

ただ、フリーCFが現在、年300億ドルほど出ているので、このままなら借入金も順調に圧縮されると見え、個人的にはそこまで心配していません。

借入金ですがこちらのスライドを見る限り右肩下がりですし、配当を支払った残りのキャッシュで賄えると言っています。

2020年1Q決算について

2020年1Q

売上高:428億ドル 前年同期比-5%

営業利益:75億ドル 前年同期比+3.5%

純利益:27.8億ドル 前年同期比+11.8%

調整後EPS:0.84ドル(コロナ抜きなら0.89ドル) 前年同期比-2.3%

売上は下がったもののコスト削減により営業益はプラスに。

特殊要因を除いた調整後EPSは微減(予想0.85ドル)となりました。ただコロナの影響を除くと0.89ドルということで前年及び予想を上回ります。

また携帯電話事業の新規契約者数は16万3000人と市場予想を大きく上回りました。

「キャッシュいっぱい持ってるしBSも問題ないし本業も好調。今後も素晴らしいフリーCFが見込めるぞ。配当も維持できるし借金も減らしていける!」とのコメントもあり、財務が問題ないかは別として、心強いですね(笑)

2020年通期ガイダンス(予想)

お約束のようになってきましたが、こちらもコロナウイルスの影響を見通せず、通期ガイダンスを撤回しています。

1Q決算だけ見るとまずまずかと思いましたが、都市の閉鎖が長引くと端末の買い替え需要などに影響が出るということですので、次の決算に注目です。

AT&Tのまとめ

デメリット

・携帯電話産業自体がすでに成長産業ではなく、収益が頭打ち

・借入金が多い

・ワーナー買収等で多角化を図っているが、動画配信サービスは戦国時代となっており、成果が不透明

・よって株価の大幅な上昇はあまり期待できない

このあたりが考えられるデメリットでしょうか。

メリット

・人口増加国のアメリカなら、今後も携帯電話産業の成長が多少見込める

・5Gの普及によっては大化けする可能性もなくはない

・3社体制となることで、単価の値上がりもあり得るか

・携帯電話のサブスクリプションは強固で、簡単に顧客が離れない

・新規参入コストが高いため、市場の独占度が高い

・文句なしの高配当

このあたりがメリットでしょう。

それを考えると、今後もわずかな額ながらも増配を続けていってくれるものと信じられますし、何かで大きく株価が上がれば御の字というスタンスでいられるかと思います。

保有状況等

私はTを7株保有(2020/3末現在)しており、保有株式全体の約0.81%となっています。

これまでもずっと狙っていましたが、このコロナ騒動の最中、自社株買いを停止したことが問題視され株価が大きく下落した際に、エントリーしました。

30ドル前後の株価なら、今後も買い増し候補です。

参考になれば幸いです。

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