中流層のみなさん、こんにちは。むたろうです。
「収入は平均くらいですが、会社が嫌いなのでセミリタイアしたい」をコンセプトにブログを書いています。
経済的に自立して会社をやめるために不動産投資と株式投資をしています。株式投資は、2020年7月に全世界株式インデックス投資に転換しました。
米国株集中ではなくVT(全世界株式)にした理由はこちらの記事です。
今月もバンガード社HPにて、2020年8月末のデータが公開されましたので、同日時点のVTの定点観測記事を書いてみました。ご覧ください!

VTには、世界経済のエッセンスがすべて詰まっている。~むたろう~
前月末の記事です。
VTの基本データ【2020.8.31】
VTは全世界約47か国の大型・中型・小型株8000銘柄以上に、これ1本で投資できるETFです。特徴は小型株まで含まれていることと、構成銘柄数の多さ(8000銘柄以上)です。
ベンチマークである「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」は、FTSE社(ロンドン証券取引所の子会社で、指数算出を行う会社)が算出する時価総額加重平均型の指数で、全世界株式市場の時価総額の内、約98%をカバーしています。
一方、よく比較される「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の連動指数は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」という違う指数です。ですので、どちらも全世界株式に投資ができる投資信託(ETF)ですが、連動する指数の中身はやや違っています。こちらは、小型株を含まない約2800銘柄で構成され、全世界株式市場の時価総額約85%をカバーしています。グローバル投資のインデックスとしてはこちらの方が有名みたいですね。ただ、指数の優劣については大きな違いはないと言って良いと思います。

2020/8/31現在の、その他の基本データは上記のとおりです。
銘柄数増加、株価の回復に伴いPER、PBR等の指数は上昇。特にPERは大きく上昇しています。
米国外株式の割合は低下となり、8月はやや米国株が強かったという印象です。
地域別構成割合
次は地域別、国別の構成割合です。

時価総額加重平均なので、当たり前ですがアメリカ市場が最多。以下、日本、中国、英国、スイス、フランス、カナダと続きます。
意外にも、フランスやドイツと言った欧州の大国を抑えてスイスが上位にランクインしています。それだけ世界的な大企業が多いということですね。
そして、新興国市場として位置付けられている中国株もそれなりの割合で含まれています。新興国市場をすべて合わせると約10%の割合となります。今後、新興国市場が相対的に伸びることがあれば、この割合がじわじわ上がることとなるでしょう。そして、市場だけでなく、国そのものも同様です。
今後も、市場や国の割合推移に注目です。
右端の数字は前月と比較して、割合が何ポイント増減したかを記載してます。
行ってみれば各国市場のその月の成績表のようなものです。
米国のみが割合を伸ばし、その他の地域は横ばいが微減という結果になりました。
8月はやはり米国株が伸びたということがよくわかります。
構成銘柄

上位10銘柄です。1位アップルは変わりませんが、Googleがアリババに抜かれました。
そして、テスラがついに10位にランクイン!9月に入りやや調整となりましたが、絶好調だった8月は500ドル近くまで株価が上がった影響もあり10位に。
米国外企業はアリババとテンセントのみです。
しぶとく10位以内に居座り続けるジョンソンエンドジョンソンもなかなかすごいと思います。
米国以外の企業に注目してみましょう(趣味)。
※()内は先月の順位。
12位(10位)ネスレ(瑞)
22位(19位) ロシュ(瑞)
27位(22位)TSMC(台)
38位(38位)SAP(独)
39位(39位)ノバルティス(瑞)
44位(46位)トヨタ(日)
49位(52位)ASML(蘭)
50位以下の米国外企業は上記のとおりです。アストラゼネカが陥落し、ASMLが復活。
全体的に米国外企業は順位が落ちています。それほど8月は米国企業が強かったということです。
その他、大きな順位変動があったのが、テスラ(25位→10位)と大きく躍進。その前月が40位だったので、2か月で大きな躍進を遂げました。
セールスフォース・ドットコム(41位→25位)は8月に大きく株価を上げたため、順位も大きくアップ。逆にシスコシステムズ(31位→40位)は決算が振るわず、株価・順位を大きく下げました。
日本株に目を移しましょう。
日本企業最高位は、順位を2つ上げた44位のトヨタで変わらず。
82位(76位)SBG
86位(81位)Sony
121位(116位)キーエンス
163位(194位)任天堂
165位(163位)武田薬品工業
167位(159位)第一三共
日本企業のランキング推移(趣味)はやっぱり楽しいです(笑)
注目は任天堂。前月から30位以上も順位を上げる大躍進。8月に入り急激に株価を伸ばした影響が出ています。
逆に30位以上も順位を落としてどこかへ行ってしまったKDDI(笑)
菅政権誕生の思惑から大きく株価を下げました。
今月初め、売ったはずのJTから配当金が入りました。売っても、VTにJTは含まれていますよ、という声を頂いたので、証券コード「ニクイヨ」こと2914、JTが果たして何位に入っているかを見てみました。
・・・JT(497位)
何とも言えない順位ですね。近い順位にはハイネケン(蘭)がありました。
構成セクター

公式HPにはICBによる分類が掲載されています
セクター分類については以下の記事をどうぞ。
先月と比べるとテクノロジーが大きく割合を増し、ヘルスケアが割合を落としました。
分配金と増配率
VTは分配金利回りは意外と高く、現在1.95%(2020/9/27)となっています。

設定来の分配金は上記のとおりです。2014、2015、2016年で足踏みとなっています。
そして2020年もすでに2回分の分配金が発表されていますが、昨年の半分にも達していません。通年で見ると減配の可能性が高そうですね。

まだ2015年しか減配がないですが、2020年も減配となりそうですね。
ただ、私は分配金目的ではないので気にしませんし、すぐに再投資でVTをできるだけ買い増しするだけです。
株価の推移

年初来~2020/9/27までのチャートです。
8月末にはコロナ前の水準に戻りましたが、9月に入りやや軟調な展開となっており、やや値を下げています。それはVTI、VOOも同じですね。
しかし、株価に一喜一憂する必要はありません。
グローバル投資が分散投資の基本ということを考えて、今後も淡々と全世界株式に投資を続けようと思います。
まとめ
VTの定点観測まとめ、第3回でした。
8月はアメリカ市場の一人勝ちでした。
VTの中身を見ることで、全世界の株式市場の現状や変化が見えてくるのは非常に面白いです。
(・・・日本市場も頑張れ)
どちらにしても全世界株式に投資をしていれば、一国の栄枯盛衰はあまり関係のない話です。淡々と毎月VTを買い増していこうと思います。
では、またバンガード社のVTのページが更新されたら、定点観測したいと思います。
参考になれば幸いです。
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